チームで仕事をする際のプラスの影響とマイナスの影響
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
チームは単に個人の足し算の成果を出せるわけではありません。
うまく連携できればチームの成果は、個人の足し算を超えるものになります。
逆に、うまく連携できなければチームの成果は、個人の足し算未満になります。
今回はこれらの状態を表すプロセス・ゲイン、プロセス・ロスについて説明します。
プロセス・ゲイン
プロセス・ゲインはチームが相乗効果により、本来発揮できる以上の生産性を発揮している状態です。
プロセス・ロス
プロセス・ロスはチームの連携を阻害する要因により、本来の生産性を発揮できない状態です。
チームを健全にするために必要なこと
阻害要因の削減
プロセス・ロスを軽減するために以下のような阻害要素を減らす必要があります。
- 社会的手抜き。人数が増えるほど手抜きをする人が発生しやすくなる
- ミスコミュニケーション。伝えたい情報が意図通りに伝わらない状態
- 役割が曖昧で、こぼれだまが多く発生したり、重複作業が発生している状態
- 敵対的、攻撃的なコミュニケーションでストレスが溜まり、やりとりが円滑に進まない状態
- 目的やゴールの認識がバラバラでそれぞれが思い思いの方向に進んでいる
- 情報の共有範囲が狭く、確認コストが高くなったり、推測で物事を進めて意思決定の質が下がったり、憶測から相互不信が発生している状態
- メンバーにとって取り組む意義が感じされず、意欲を持って取り組みたくない状態
- チームメンバーと一緒にいるといるだけでストレスになるような関係性でギスギスしながら仕事をしている状態
相乗効果の促進
プロセス・ゲインを得るために以下のような相乗効果を促す必要があります。
- チーム規模を小さく保ち、自分の行動が成果に与える影響が見えやすい状態を保つ
- 相互の弱みをカバーし、強みを活かす
- 相互の知識、スキルを交換しあってお互いを伸ばす
- 役割が明確で、それぞれの役割をしっかりと果たしつつ、重複が発生しない状態。また、それでいて最小限発生するこぼれだまは助け合ってカバーできる状態
- 自分とは異なる知識、価値観、経験を持つ他者と丁寧なコミュニケーションを取り、伝えるだけではなく、伝わるコミュニケーションを大切にする
- 友好的かつ率直に意見を言い合えることにより、相互の成長につなげたり、自分にはない発想を活用したり、問題を発見しやすい状態
- 目標やゴールに対する認識を揃え、チームが一丸となって同じ方向に向かっている
- 情報が広く開示され、確認コストが低く、知りたいことをすぐに把握できる状態。情報が見えるため憶測で他者にあらぬ不信を抱きにくい状態
- チームメンバーと一緒にいると楽しく、ワクワクした気持ちになり、会って、会話して仕事をするのが楽しみになるような状態
まとめ
チームが本来以上の成果を発揮できているのか、本来未満の成果に留まっているのか。
これらに関わる概念としてプロセス・ゲインとプロセス・ロスについて紹介しました。
実際の現場では、大抵の場合、阻害要因も相乗効果も混ざりあった状態でしょう。
普段意識しないとこういった部分へのプラス、マイナスの影響が軽視されがちです。丁寧に確認し、一つずつ着実に阻害要因を減らし、相乗効果を高めていくことが必要です。また、すでに存在する相乗効果を損ねないことも重要です。
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